ドン・ボスコ聖堂
(ブラジリア)
ドン・ボスコ聖堂は、ブラジルの首都ブラジリアにあり、世界遺産「ブラジリア」の構成資産のひとつです。
ドン・ボスコ聖堂とは
ドン・ボスコ聖堂は、イタリアの聖人ドン・ボスコが1883年に見た夢の記憶を元に建設されました。それは、「南米の大きな湖の傍に鉱物資源の豊かな土地があり、そこにユートピアを作るべし」というものだったそうです。それに感銘を受けた当時のブラジル政府が、その名を取って建設したというわけです。夢の記憶通り、緯度15度と20度の間に建設されています。
ドン・ボスコ聖堂の建築
ドン・ボスコ聖堂は、カルロス・アウベルト・ナベスによって設計されました。彼はオスカー・ニーマイヤーの弟子に当たり、建築のスタイルも似ていて、この聖堂の外観はコンクリートの無機質な雰囲気が出ています。
しかし、内部に入ると様相が一変します。クローディオ・ナベスがデザインした大広間の壁面の窓は(2200㎡あります)は80本の柱に支えられており、そこに青いステンドグラスがはめこまれ、日中は青い光が差し込むようになっています。ステンドグラスには12種の濃淡がつけられており、上部に行くほど濃くなっているそうです。
青い光は昼間しか見られませんが、夜になると天井に吊るされたシャンデリアからの光が堂内を照らします。7400個のムラノガラスをヴェネツィアから取り寄せたもので、重さは3tもあります。この光は、万物の光すなわちイエス・キリストの象徴だそうです。
まるでこの世のものとは思えない青い光の世界を、聖堂内の椅子に腰かけて堪能してみませんか。青には心を落ち着ける効果もありますし、きっと穏やかな気持ちになれると思いますよ。
「ドン・ボスコ聖堂」のデータ
国名 | ブラジル |
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世界遺産名 | ブラジリア |
名称 | ドン・ボスコ聖堂 |