コロッセオ
(ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂)
国名 | イタリア |
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世界遺産名 | ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂 |
名称 | コロッセオ |
コロッセオは80年にイタリアのローマに作られた円形闘技場のこと。約5万人を収容可能なローマで初めての巨大娯楽競技場です。「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」として世界遺産に登録されています。
コロッセオの歴史
コロッセオは、建設当時「フラウィウス円形闘技場」と呼ばれていました。しかし、近くに皇帝ネロの巨像(コロッスス)があったことから、「コロッセオ」という呼び名が定着したともいわれています。
ここでは多くの剣闘士が猛獣と戦い、観客を楽しませました。このような催しは「パンとサーカス」という施策の一環で、市民に娯楽を提供することで皇帝が人気を集める狙いがありました。
コロッセオの建設はウェスパシアヌス帝の統治下で70年頃に始まり、80年にティトゥス帝によって完成しました。その後も何度か改修が行われました。ローマ帝国がキリスト教を国教とした後、剣闘士競技は禁じられたとされていますが、実際には古代末期(3~7世紀頃)まで競技場として使われていた可能性があるといわれています。
18世紀、教皇ベネディクトゥス14世が保存を命じたことで、現在までその姿を留めています。ただし、外周は約半分しか残っていません。
コロッセオの構造

コロッセオは楕円形の構造をしており、長径188m、短径156m、外周527m、高さ48mで、約5万人を収容できたといわれています。
その円筒形という安定した形状のおかげで、大きな地震にも耐え抜いてきました。建設には、火山灰を用いた「ローマン・コンクリート」が使用されていますが、中世にはその一部が建材として転用されてしまいました。
コロッセオには天井がありませんが、観客を直射日光から守るための日除け布を張る仕組みがありました。特に皇帝の席には日差しが当たらないよう配慮されていました。観客席は、皇帝、議員、騎士、市民といった階級ごとに区分されていました。

初期のコロッセオでは、剣闘士の戦いだけでなく、水を張って模擬海戦を行うことも可能でした。現在では床が失われており、地下構造が見られるようになっています。この地下には、人力で操作するエレベーターがあり、猛獣の檻や剣闘士を競技場へと持ち上げていたそうです。
ラッセル・クロウ主演の映画『グラディエーター』では、当時のコロッセオがどのように使われていたかを知ることができます。ちなみに英語で「colosseum」と表記する競技場の名前は、この「コロッセオ」に由来しています。
コロッセオの楽しみ方は、内部の見学はもちろん、夕方からのライトアップもおすすめです。
黄色い照明が灯され、当時の灯りを思わせるような幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
「コロッセオ」のデータ
国名 | イタリア |
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世界遺産名 | ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂 |
名称 | コロッセオ |
コロッセオで模擬海戦が行われていたっていうのを初めて知った。イタリアに行ったときはぜひ行ってみたい!!
イタリア行きたーい! ジョルノたちに会いたいなぁ。
ポルナレフ略してポルポルのお顔も拝みたいよ…
テスト終わったら行くぜ!!!!
ローマの日常生活の中に紛れ込んでいる過去の遺物。その違和感が魅力的でした。