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コロニア・グエル教会
(アントニ・ガウディの作品群)



バルセロナから約20kmの、サンタ・コロマ・ダ・サルバリョ市にある、コロニア・グエル教会。スペインの世界遺産「アントニ・ガウディの作品群」の1つです。

コロニア・グエル教会とは?

繊維業界で成功したエウセビ・グエル氏が、繊維工場をバルセロナから移そうとしたのをきっかけに工業コロニーが造られました。工場で働く人のために、広大な敷地内に家屋や学校などが建てられ、コロニー内に教会が必要とのことで設計を依頼されたのがガウディです。

1898年に依頼されましたが、完璧なアーチを造るため逆さ吊り構造模型の実験だけで10年間もの月日を費やし、着手されたのは1908年。1914年サグラダファミリアに専念するため建設を中断し未完成作品となっています。

地上に建つはずだった教会は造られず、ガウディが唯一講堂として造った半地下が礼拝堂に転用されています。繊維工場は1973年に閉鎖されています。

逆さ吊り構造模型

逆さ吊り構造模型とは、錘を入れた小さな袋を多数紐でつるしアーチを造り、建築全体のバランスを見る方法。

この工程を行うことで、ガウディならではの奇妙で複雑な外観でも崩れない頑丈な建築物ができるのです。当初は4つの棟が建てられる予定でした。その塔を造るためには逆さ吊りの模型を作ることが必須だったのです。その後この逆さ吊り構造模型は、サグラダファミリアへと活かされています。

コロニア・グエル教会 外観

この教会の外観は玄武岩とレンガで構成され、周りの自然との調和が素晴らしく、ガウディの最高傑作と評価する人も多いと言われています。

丘陵地帯の複雑な場所に建設するため大規模伐採が必要と考えられましたが、ガウディはその木々までも生かすように設計を変更しました。曲線ばかりで左右対称のゆがんだ柱が印象的ですが、これが建物を支えているのです。

破砕モザイクがあちらこちらに装飾され、独特な形の窓や鐘楼がガウディらしさを表現しています。ポーチも見どころの一つで、いくつものアーチから成る複雑な構造。天井の十字架やキリストを表す3匹の魚など、キリスト教やキリストにかかわる装飾がされているのでじっくり楽しみたいものです。

コロニア・グエル教会 内部

内部で驚かされるのが、ガウディの愛弟子であるジュゼップ・マリア・ジュジョールが作った七色の花柄のステンドグラス。

光が差し込むと床や柱にステンドグラスの鮮やかな色が映し出され聖堂内が壮麗な雰囲気に包まれます。上下左右に開閉する窓を開けると残るのは十字架模様。開いた窓を見るとまるで蝶が羽を開いたかのような美しさです。

建物を支える柱をつなぐレンガのアーチ、レンガを並べた天井や梁など魅力的なデザインに圧倒されます。また放射線状に張り巡らされた梁はヤシの木をイメージしたものです。

また、ガウディデザインのベンチがあり座ると体にフィットし、心地のよさにうっとりします。また、忠実に再現したものがたくさん並べてありますが、オリジナルは色が違うのですぐに分かります。

 

コロニア・グリエ教会は全体に複雑な形状をし、その構造や優美な装飾はとても素晴らしく、あらゆるところにサグラダファミリアと重って見える部分があります。建物の安定したバランスと機能性、デザイン性の素晴らしさは、10年もの年月をかけて逆さ吊り構造模型を駆使した意味が分かるような気がしてきます。「もし完成したらサグラダファミリアのモニュメントになっていた。」とガウディが言ったことでも有名な建築物は、郊外まで出かけても見たいものです。

スペインの世界遺産 アントニ・ガウディの作品群

 

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