シタデル
(カイロ歴史地区)
シタデル(城塞または山城)は、エジプトの世界遺産「カイロ歴史地区」のモカッタムの丘にあります。
シタデルとは
シタデルは、1176年にアイユーブ朝の創始者サラーフ・アッディーンにより建設されました。十字軍の侵攻に備えて造営されたシタデルは、周囲を高さ10m、厚さ3mの城壁に囲まれ、防御用の円形の塔や長期の籠城に備えて巨大な井戸なども造られました。十字軍との戦いは、1192年に休戦条約が結ばれたため、建設当初の対十字軍の拠点としての役割は終えます。その後、1218年に王宮が建てられてからは、エジプトの中心地となりました。
敷地内にはムハンマド・アリー・モスク、スレイマン・パシャ・モスク、軍事博物館などがありますが、ほとんどがオスマン朝時代のものです。限られた敷地内では、王朝が変わるたび古い建物は壊され、新しい建物が建てられる運命にあったそうです。
シタデルは、軍事拠点として建てられたこともあり、市内を見渡すことができます。そのため絶景ポイントとして、観光客に人気の観光スポットです。
「シタデル」のデータ
国名 | エジプト |
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世界遺産名 | カイロ歴史地区 |
名称 | シタデル |