聖母マリア教会
(トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂及び聖母マリア教会)
ドイツ三大大聖堂の1つトリーア大聖堂(聖ペテロ大聖堂)と回廊で接続している聖母マリア教会。
▲写真では右の建物が聖母マリア教会で、左がトリーア大聖堂
古代から中世までの優れた建造物が残されていることなどが評価され、トリーア大聖堂(聖ペテロ大聖堂)、ポルタ・ニグラ、円形闘技場などと共に、1986年、ドイツの世界遺産に登録されました(トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂及び聖母マリア教会)。
優しさに満ちた聖母マリア教会とは
1235~1260年にかけて建てられたゴシック様式の教会。トリーア大聖堂に寄り添うように建ち、古めかしさと優しさに溢れています。初期ゴシック様式建築を代表する傑作のひとつとされています。
ゴシック建築にしては珍しい集中式建築で、教区聖堂として使われていました。ギリシア十字架の身廊と翼廊の四隅には小祭室を2部屋ずつ配しています。交差部分のドームはとてつもなく高く、広くはないですが縦型に開放感を感じ洗練された雰囲気です。
また、西正面扉口精緻を尽くした円柱の人像装飾が美しく、イコン画のような宗教画を見ることもできます。ライン川沿いの地方では用いられない装飾で、この聖堂が初めてともいわれています。また、ステンドグラスは新しいもののようですが、光り輝く美しさが魅力的です。
聖母マリア教会のまとめ
聖堂全体が古びて破損が激しくなっていますが、細部に至るまで魅力に満ちた教会です。また、鐘の音も美しく心が和みます。初期ゴシック建築の秀作の聖母マリア教会の優しさに触れてみてください。
「聖母マリア教会」のデータ
国名 | ドイツ |
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世界遺産名 | トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂及び聖母マリア教会 |
名称 | 聖母マリア教会 |