チットールガル・フォート
(ラージャスターン州の丘陵要塞群)
チットールガル・フォートは、2013年カンボジア・プノンペンで開催された第37回世界遺産委員会において、インドの世界文化遺産として登録された「ラージャスターン州の丘陵要塞群」の構成資産のひとつです。
チットールガル·フォートとは
インド北西チットールガルにあるチットールガル・フォートは、ラージャスターン地方で繁栄したラージプート諸王国のひとつメーワール王国の都城でした。
チットールガル・フォートは、以前からあった建物を15世紀にクンバ王が改築したもので、難攻不落の城をいわれていました。しかし、14世紀から3次にわたるムガル帝国の攻撃に遭い、1568年ムガル帝国アクバル帝との壮絶な戦闘後、陥落してしまいます。
メーワール王国は、チットールガル・フォートが陥落後も国として存続しますが、首都をウダイプルの遷都した結果、チットールガル・フォートは廃墟となりました。
チットールガル・フォートの見どころ
ヴィジェイ・スタンバ(勝利の塔)
廃墟と化したチットールガル・フォートですが、城の象徴とも言える2つの塔が現在も残っています。1つ目が、ヴィジェイ・スタンバ(勝利の塔)で、15世紀にマルワール王国との戦いに勝利した記念に約10年もの歳月をかけクンバ王が建立しました。高さ37m、9階建てで内部に螺旋階段が設けられているため塔の上に登ることができます。
キルティ・スタンバ(名誉の塔)
チットールガル・フォートのもう一つの塔が、キルティ・スタンバ(名誉の塔)です。ジャイナ教の始祖アディナートに捧げられた塔で1301年に建てられました。塔の表面には、ジャイナ教のティールタンカラの像が彫られています。
チットールガル・フォートには、2つの塔以外にも、パドミニ宮殿、ラナ・クンバ宮殿やミーラー・バーイ寺院など、多くの建築物が残っています。そのため日数に余裕を持って観光に行かれることをオススメします!
「チットールガル・フォート」のデータ
国名 | インド |
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世界遺産名 | ラージャスターン州の丘陵要塞群 |
名称 | チットールガル・フォート |