シャトー・フロントナック
(ケベック歴史地区)



ケベックのセント・ローレンス川やロワー・タウンを見下ろす高台のアッパー・タウンには、かつて歴代総督の邸宅が建っていました。現在ここにそびえるのが、シャトー・フロントナックです。

シャトー・フロントナックの建設

世界遺産・ケベック歴史地区この古城風のホテルが建設されたのは1829年。手がけたのは、カナダ太平洋鉄道の総師であり、『鉄路の皇帝』の異名を持つウィリアム・ヴァン・ホーンです。

英連邦内の自治領として誕生間もないカナダにとって、大陸横断鉄道の敷設は国の夢と威信をかけた一大事でした。類い稀な統率力を持ち、精力的に仕事をこなすヴァン・ホーンは、鉄道建設にあたり最大の難所といわれたカナディアン・ロッキーさえも切り開いた英雄でした。

1888年、彼はバンフ国立公園に古城風のホテルを建設し、未開の地だったカナディアン・ロッキーへ観光客を集めることに成功しました。その4年後、彼はやはりケベックの街を観光地化するために、このホテルを建設しました。ホテル名はヌーヴェル・フランス時代の総督であるフロントナック伯爵にちなみます。

設計はアメリカ人の建築家が担当し、塔や緑青色の屋根を持つ外観はルネサンス期のフランスの城館建築を模したと言われています。植民地支配を巡る戦いの舞台だったケベックに、観光客のホテルが誕生したのはこの街に平和が訪れたことの象徴になりました。

カナダの世界遺産 ケベック歴史地区

 

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