アンジェ城
(シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷)
アンジェ城は、メーヌ・エ・ロワールの県庁所在地アンジェに建つ城です。フランスの世界遺産「シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間の ロワール渓谷」に含まれています。
アンジェ城とは
ロワール渓谷沿いには、華やかな城が数多く点在していますが、アンジェ城はこれらの城とは違い巨大な円塔が織りなす佇まいは、城というより要塞といった雰囲気を強く持ちます。
ロワール川の支流であるメーヌ川の岩壁の突き出た部分に建つアンジェ城は、13世紀に築かれた要塞です。もともと、同地にあった宮殿をルイ9世が要塞として改修し、アンジュー帝国最高の砦としました。
城の周囲には、17もの円塔を配し、いかなる襲撃をも防ぐことができたといいます。その後、アンジェ城はルイ14世やアンジュー公ルネなど城主が変わりますが、その度に強固な要塞へと作り変えられていきました。
現在、アンジェ城内には、フランスに現存する最古のヨハネの黙示録が描かれたタペストリーが展示されています。これは、アンジュー公ルイが制作を命じたもので、1373年から10年物歳月をかけて制作されたものです。また、同じく展示されてある「千の花々のタペストリー」や「情熱のタペストリー」も大変貴重なもので、アンジェ城観光の目玉となっています。
また、敷地内には広大なフランス式庭園や果樹園、薬草園などもあり、風景を眺めながらの散策も人気の一つとなっています。
「アンジェ城」のデータ
国名 | フランス |
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世界遺産名 | シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷 |
名称 | アンジェ城 |