シャルロッテンブルク宮殿
(ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群)
ドイツの世界遺産「ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群」の構成資産のひとつであるシャルロッテンブルク宮殿は、現在ベルリンに残る唯一のプロイセン時代の宮殿です。
シャルロッテンブルク宮殿とは
シャルロッテンブルク宮殿は、プロイセン初代国王フリードリヒ1世の命で建設された宮殿です。
まだ、フリードリヒ1世が、まだ地方の小勢力だったとプロイセン王国の初代国王に即位したのは1701年のことでした。フリードリヒ1世は、フランスの太陽王ルイ14世に強い憧れを抱き、ルイ14世がヴェルサイユ宮殿で送ったような贅沢な生活を送ることを夢見ていました。その夢の実現への第1歩が、王妃ゾフィー・シャルロッテのために宮殿を建てることでした。
建設当初、シャルロッテンブルク宮殿は、「リーツェンブルク宮殿」という名前でした。しかし、王妃シャルロッテが37歳という若さで亡くなったため、妻の名を付け「シャルロッテンブルク宮殿」とし、その死を悼みました。
シャルロッテンブルク宮殿内部
その後宮殿は、フリードリヒ1世以後の王たちによって、劇場や宮殿が増築され、現在の姿になりました。そのため宮殿内は、バロック様式、ロココ様式などさまざまな建築様式が混在しています。宮殿内部には、博物館や美術館も設けられており、シュリーマンが発掘したトロイア遺跡の出土品や古代エジプトの遺物も展示されています。
シャルロッテンブルク宮殿があるベルリンは、第二次世界大戦で大きな被害を受けます。しかし、シャルロッテンブルク宮殿は、戦火を免れました。そのため、ベルリンに残る唯一のプロイセン時代を知る大変貴重な建築物です。
「シャルロッテンブルク宮殿」のデータ
国名 | ドイツ |
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世界遺産名 | ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群 |
名称 | シャルロッテンブルク宮殿 |