チャンディガールのキャピトル・コンプレックス
(ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-)
2016年トルコ・イスタンブールで開催された第40回世界遺産委員会において登録された「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―」の17件ある構成資産の一つが、「チャンディガールのキャピトル・コンプレックス」です。
チャンディガールのキャピトル・コンプレックスとは
チャンディガールは、インド北部のパンジャブ州にある都市で、1950年代にル・コルビュジエが都市計画を実現させた街です。当初、チャンディガールの都市計画は、アメリカ人建築家アルバート・メイヤーとマッシュ・ノヴァツキが行っておりました。ところが、ノヴァツキが飛行機事故で亡くなってしまったため、計画は中断してしまいます。そこで、新しい建築家として選ばれたのが、ル・コルビュジエでした。
キャピトル・コンプレックスとは、ル・コルビュジエが設計した行政機関やモニュメントが集まるエリアを指し、高等裁判所、議会棟、行政庁舎、オープン・ハンド・モニュメント、影の塔と呼ばれる建造物があります。高等裁判所や議会棟など、現在も建設当初と同じように使用されている建物もあるため、議会中などは、中に入ることは勿論建物に近づくことも許されないそうです。
高等裁判所
カラフルな3本の柱が印象的な建物で、1960年に完成しました。2重構造の屋根は傘のような役割を果たしており、インドの強い日射しと大雨に対応するように設計されています。
行政庁舎(セクレタリアット)
1953年に建設された8階建ての建物で、全長245メートル、高さは42メートルあります。
オープン・ハンド
ル・コルビュジエがデザインを手掛けたチャンディガールのシンボル。風が吹くとゆっくりと回転します。
立法議会棟(ヴィダン・サバ)
パンジャブ州の立法議会棟で、1961年に建設されました。
ちなみに、影の塔は、何処にあるかというと・・・・ぜひ現地に行かれた時に探してみてください!
「チャンディガールのキャピトル・コンプレックス」のデータ
国名 | インド |
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世界遺産名 | ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献- |
名称 | チャンディガールのキャピトル・コンプレックス |