シャン・ド・マルス公園
(パリのセーヌ河岸)
シャン・ド・マルス公園はエッフェル塔の足元から旧陸軍士学校(エコール・ミリテール)まで続く、1908年にオープンした左右対称の美しい公園。24.3ヘクタールある公園は、一面緑の芝生で敷き詰められ、公園から見上げるエッフェル塔はとても美しく聳えています。
1855年よりパリ万国博覧会が4度行われ大きなパビリオンが林立し、1991年にはこの公園を含む「パリのセーヌ河岸」が世界遺産に登録されました。
シャン・ド・マルス公園の歴史
エッフェル塔が建つ前は、練兵場として使われ、ロンシャン競馬場ができる前はここでも競馬が開催されていました。旧陸軍士学校からセーヌ川の間にあった野菜畑を練兵場として使われたことから、ローマ神話の戦争の神「マルスの野」を意味する名前が付けられました。
パリができる前に、ローマ軍とガリア軍の戦争が行われたのがこの地です。激しい戦いの末ローマ軍が勝利し、ルテティア(後のパリ)が生まれました。ローマ軍はガリア軍の戦いぶりを讃えて、この地を戦いの地としました。
1791年には平和を望む国民衛兵隊が発砲したシャン・ド・マルスの虐殺事件が起こり、当時の最高司令官のラファイエットの人気が急落。その時のパリ市長が処刑されたという歴史を残す公園でもあります。
シャン・ド・マルス公園とエッフェル塔
市民の憩いの場でもある公園には、緑の芝生だけではなく、並木道や洞窟、噴水盤、彫刻などがあり、定期的に音楽コンサートも行われています。
また、エッフェル塔の真下には空間があり、塔の大きさを実感し鉄筋造りの構造を見ることができます。
平和の壁
旧陸軍士学校前には、ガラスと金属で造られた平和の壁が設置され、ガラスには49ヶ国の「平和」をあらわす文字が描かれ、もちろん日本語も書かれています。
この壁と壁の隙間からエッフェル塔を望むことができ、勇壮に建つ姿を見ることができます。
エッフェル塔のライトアップ
また夜にはオレンジ色の光を放つエッフェル塔が見られ、1時間に一度5分間の「シャンパン・フラッシュ」が行われ、白いライトが点滅しキラキラと輝くエッフェル塔が見られます。
パリジャン気分で芝の上に寝転んだり散歩したり、パリの心地よい風を感じながらゆっくりと過ごすことができるスポットです。
「シャン・ド・マルス公園」のデータ
国名 | フランス |
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世界遺産名 | パリのセーヌ河岸 |
名称 | シャン・ド・マルス公園 |