ランスのノートルダム大聖堂
(ランスのノートルダム大聖堂、サンレミ旧大修道院及びトー宮殿)
ランスのノートルダム大聖堂はフランスのシャンパーニュ地方の街ランスにあり、世界遺産「ランスのノートルダム大聖堂、サンレミ旧大修道院及びトー宮殿」の構成資産のひとつです。トー宮殿に隣接しています。
ランスのノートルダム大聖堂の歴史
ランスのノートルダム大聖堂は、フランク王国の国王クロヴィスが、ランス司教のレミギウスにキリスト教改宗の洗礼を受けた場所であることから、歴代のフランス国王の戴冠式を行う場所になりました。ジャンヌ・ダルクとシャルル7世もこの場所を訪れています。
最初の聖堂が1210年に火災で焼失したため、1211年から新しいものの建造が始まります。内陣は13世紀末には大部分が完成しましたが、建築資金のために重税を課したことから民衆の反乱が起き、建築は長引くことになります。1475年にようやく完成となりますが、結局約260年もの歳月を費やすことになりました。
しかし、18世紀のフランス革命で彫像などが破壊され、第一次世界大戦のドイツ軍の攻撃によって大きな被害を受けてしまいます。その後再建工事が進められますが、現在も一部は修復作業中です。
ゴシック建築の女王「ノートルダム大聖堂」
ランスのノートルダム大聖堂は「ゴシック建築の女王」とも呼ばれています。2つの塔は左右対称で、調和を表しているそうです。
彫像
外壁には2300体を超える彫像が彫られていますが、これは、当時の文字を読めない人たちに聖書の教えを伝えるためでした。
バラ窓
大聖堂の外観は東西に細長くなっています。北側にはバラ窓が設置されています。
微笑みの天使
ファサードの彫刻は有名なものが多く、12使徒の他、「微笑みの天使」と呼ばれるものが特に知られており、ルネサンスの先駆けといわれています。
内部の長さは138.75m、幅は30mで、中心部分の高さは38mもあります。ロウソクの節約目的で一部のステンドグラスを透明にしたため、他の聖堂よりも明るいそうです。
ここは、「微笑みの天使」をぜひとも見ていただきたいです。こちらもつられてにっこりしたくなるような、優しく人懐っこい表情の天使ですよ。
*パリにもノートルダム大聖堂がありますが、ランスのノートルダム大聖堂とは違う建築物なので観光の際はご注意下さい。
「ランスのノートルダム大聖堂」のデータ
国名 | フランス |
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世界遺産名 | ランスのノートルダム大聖堂、サンレミ旧大修道院及びトー宮殿 |
名称 | ランスのノートルダム大聖堂 |