サンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂
(サント・ドミンゴの植民都市)
サンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂は、サント・ドミンゴ旧市街の中心部にあります。
サンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂とは
スペイン人が、新大陸初の植民地として建設した街サント・ドミンゴに、自分たちの権力を象徴する建物の一つとして建設したのが、サンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂でした。
1510年、スペイン王の命を受け、新大陸初の大聖堂建設を手掛けたのは、建築家アロンソ・ロドリゲスでした。建設時、新大陸を発見したクリストファー・コロンブスの息子、ディエゴ・コロンブスも礎石を敷いたといわれています。その後、一度工事は中断しますが、1519年、宣教師アレハンドロ・ジェラルディーニによって工事が再開されます。1540年完成したサンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂は、新大陸で最初の大聖堂となりました。
サンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂は、スペインのセビリア大聖堂をモデルにして造られたといわれています。大聖堂の見どころの一つが、アロンソ・ロドリゲスが手掛けた聖堂西側扉。イスラム文化の影響を受けた細かな装飾が施されたゴシック様式と均衡を重要視したルネサンス様式のバランスが特徴的なプラテレスコ様式となっています。
サンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂には、1506年5月20日亡くなったクリストファー・コロンブスの遺言に従って棺が安置されていました。しかし、1992年、新大陸発見500年を記念して建てられたエル・ファロ・ア・コロンが完成すると、そちらに棺は移されました。
サント・ドミンゴの市民にとって、サンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂は、神聖な場所であり、今でも重要な祈りの場となっています。
「サンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂」のデータ
国名 | ドミニカ共和国 |
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世界遺産名 | サント・ドミンゴの植民都市 |
名称 | サンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂 |