アビラ大聖堂

アビラ大聖堂は12世紀初めに建設がはじまり、ロマネスクとゴシックが混在した様式で14世紀に完成しました。生まれたばかりのゴシック建築の実験舞台となり、スペイン初のゴシック建築の大聖堂としても有名です。

この大聖堂最大の特徴は後陣にある大きな半円形のシモロと呼ばれる塔が、城壁と連結した珍しい建築スタイルになっていること。城壁の一部となり砦の役目も果たしています。内陣の柱に使われている赤い斑点の砂岩も見どころのひとつです。

アビラ大聖堂の外観

アビラ大聖堂はロマネスクとゴシックが混合された建物。北側の門は一番美しいといわれ、14世紀に作られています。彫刻とレリーフは美しく小塔アーチが魅了的です。もともとは正面玄関にありましたが、傷みが激しかったこともあり、15世紀に建築家であるフアン・グアスによって現在の位置に移されました。外壁ではこの部分だけがゴシック様式の華美なスタイルが見られます。この門は使徒の門とも呼ばれています。

正面のファサードはスペイン初のゴシックスタイルといわれています。玄関入口には、2人の武装した戦士とライオンの彫刻があり、お城なのか大聖堂なのか困惑してしまいます。また、後陣の巨大な塔は見張り台の役目を果たしていました。城壁と一体化している部分に近い壁には赤と白の石が使われロマネスク様式ということが見受けられます。

正面には双塔がありますが、どこか滑稽でアンバランスな外観となっています。実は右側の塔が未完成のままの状態となっているからだとか。トレドなどスペインの他の大聖堂と比べると、とてもシンプルな造りとなっていることで、古い時代から作られていることも証明されています。

アビラ大聖堂の聖堂内

聖堂内部は12世紀から19世紀にかけて作られました。装飾の彫刻やステンドグラスなど長い年月をかけて作らたことが所々に見られます。

中央祭壇

木彫りに金箔と美しい中央祭壇には15世紀の巨匠ペドロ・ベルゲーテによるキリストの生涯を描いたアラバスターで造られたルネサンス様式の祭壇屏があり、実に精巧な造りで感動を覚えます。その後ろには彫刻家バスコ・デ・サルサの代表作である、アビラの司教アロンソ・デ・マドリガルの墓碑が置かれています。荘厳なパイプオルガンもあり、聖歌隊席にある彫刻は必見です。

天井

天井にはこの地方で採れる玄武岩が使われています。鉄分を多く含んだ赤い色が美しくアーチ状になった梁も見応えがあります。壁を彩るステンドグラスも美しく、ブルーのステンドグラスは灯りを取り込む構造で、同じブルーでも微妙に違う色のガラスが何枚も飾られているのが印象的。祭壇にあるステンドグラスは色鮮やかで、特にバラの窓は見る価値ありです。

付属の博物館はロマネスク美術をはじめ魅力的な絵画や美術品が所蔵されています。中でもファン・デ・アルファが1571年に作成した高さ1.7mの銀製の聖体顕示台は見る価値ありです。

 

長い年月をかけて造られた大聖堂はロマネスク様式とゴシック様式の融合が見られます。また城壁に大聖堂の一角が組み込まれた姿はここでしか見られません。イスラム教徒の反撃を意識して作られたことを感じられる教会は見る価値ありです。

「アビラ大聖堂」のデータ

   
国名 スペイン
世界遺産名アビラ旧市街と市壁外の教会群
名称 アビラ大聖堂
感想・コメント

メールアドレスが公開されることはありません。

世界遺産を名前から探す