カルーゼル凱旋門
(パリのセーヌ河岸)
フランスの世界遺産「パリのセーヌ河岸」に含まれているカルーゼル凱旋門は、「ルーヴル美術館の西のカルーゼル広場に佇む、ナポレオンが最初に建てた元祖凱旋門です。
1805年のイギリス、オーストリア、ロシアとの「ウルムの戦い」でオーストリアに、「オステルリッツの戦い」でロシアとオーストリア連合軍に勝利しました。その遠征における勝利を記念して、ナポレオンの命により1806年~1808年にかけて作られた門です。
アーチの中からはチュイルリー公園→オベリスク(コンコルド広場)→シャンゼリゼ通り→エトワール凱旋門までが一直線につながり、パリの名所を眺めることができます。
カルーゼル凱旋門の建造
デザインはペルシェとフォンティーヌ、ルーヴル美術館の初代館長だったドノンが建築を担当しました。わずか2年で建てられたカルーゼル凱旋門は、高さ19m、3つのアーチとピンクや白など8本のバラ色の大理石の柱から構成され、優美な姿の門となっています。
戦勝記念碑としてはあまりにも小さい姿に不満を抱いたナポレオンが建て直させたのがエトワール凱旋門です。エトワール凱旋門は約30年かけて造られ、高さが約50mもあり風格と威厳を現し、フランス栄光の象徴として堂々たる姿を見せています。
元祖凱旋門「カルーゼル凱旋門」
高さ19m、幅23m、奥行7.3mのカルーゼル凱旋門は、花崗岩でできた8本のコリント式円柱のピンクが映えた美しい門です。上には帝国兵士8人の像が置かれ、色鮮やかさと存在感を放っています。
また門の上にはナポレオンがヴェネツィアから奪ってきた4頭の古代の馬のブロンズ像が飾られていましたが、ナポレオンの没落後の1815年にヴェネツィアに返還され、1906年に新しいものが代わりに設置されました。
門の各4面にはオステルリッツの戦いなどナポレオン軍の活躍を刻んだレリーフを見ることができます。
夕暮れ時の門は特に美しく見応えがあります。また、夜になるとライトアップされ、その幻想的な姿と存在感に圧倒されます。ルーヴル美術館もライトアップされるので合わせて楽しんでみてはいかがでしょう。
「カルーゼル凱旋門」のデータ
国名 | フランス |
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世界遺産名 | パリのセーヌ河岸 |
名称 | カルーゼル凱旋門 |