ラインシュタイン城
ライン渓谷中流上部

左岸にあるラインシュタイン城はライン川でも美しいお城に数えられ絶大な人気を誇っています。900年頃カロリング王家によって築かれたといわれ、13世紀に裁判所として使われたかっちりした姿が好印象です。

ラインシュタイン城の成り立ち

【世界遺産】ラインシュタイン城 | ライン渓谷中流上部

photo credit: Mittelrhein via photopin (license)

この古い歴史をもつお城の築城者と築城年代等詳細についてはよくわかっていません。990年にザクセン家の皇帝オットー3世からマインツの大司教に与えられ、その後は税関所として使われました。

14世紀にはトリーア大司教が手中に収めました。この頃のライン川沿岸は、マインツ、トリーア、ケルンの3者が分け合っています。

復活したラインシュタイン城

17世紀にはフランス軍によって破壊され廃墟となってしまいましたが、1823年にプロセインのフリードリッヒ王子が城を買い取り1823~1829にかけて現在のネオ・ゴシックに復元しました。ライン川沿いの古城の中で一番早く再建されたといわれています。

ラインシュタイン城という名前もこの時につけられました。王子は夏の別荘地として使っていたようです。1842年には王子によって建てられた新ゴシック様式の墓所礼拝堂も建てられています。

この礼拝堂では現在、結婚式も行われています。ここで古城ウェディングをした日本人もいます。お城に一室しかない特別な部屋に泊まり、ライン川や美しい葡萄畑を望みながらのディナーも楽しめます。興味がある方はぜひ。

現在のラインシュタイン城

【世界遺産】ラインシュタイン城 | ライン渓谷中流上部

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この美しい古城は元オペラ歌手のヘルマン・ヘッヒャーが所有しています。彼は1976年に結成された「ラインシュタイン城愛好者振興協会」と共に内装や敷地の修復を施し、今ではかつての栄華を取り戻すほど美しいものとなっています。

古城博物館

90mの高さの崖の上に建つお城は現在、古城博物館として一般に開放されています。色付け窓ガラス、フレスコ画、武器、調度品、墓所礼拝堂など魅力的で価値の高いものが展示されています。

舞踏会が開かれていた騎士の間やお城の見取り図も見ることができ、中世にタイムスリップしたような気分が味わえます。

また、塔にも上ることができ、中庭の美しいバラ園やライン川の風景が望めます。


まとめ

このお城にはテラス付きの小さなレストランも併設されています。ライン川の美しい眺めと中世のお城の雰囲気を満喫できます。

晩秋の頃の紅葉は絶景で、1100年を超える古城の美しさを一層強く感じられます。ライン川の魅力のひとつとされる美しい城は訪れる全ての人を魅了しています。

「ラインシュタイン城」のデータ

国名 ドイツ
世界遺産名ライン渓谷中流上部
名称ラインシュタイン城

 

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