タンジャーヴールのブリハディーシュワラ寺院
(大チョーラ朝寺院群)
タンジャーヴールのブリハディーシュワラ寺院は、インド南部タンジャーヴールにあるヒンドゥー教の寺院です。
タンジャーヴールのブリハディーシュワラ寺院とは
タンジャーヴールのブリハディーシュワラ寺院は、1987年に単独で世界文化遺産に登録され、その後、2004年にガンガイコンダチョーラプラムのブリハディーシュワラ寺院、アイラーヴァテシュワラ寺院が加わり、「大チョーラ朝寺院群」として範囲を拡大し登録されました。
11世紀初頭チョーラ朝の最盛期の王ラージャラージャ1世は、首都タンジャーヴールにシヴァ神を祀るブリハディーシュワラ寺院を建設します。当時世界一の規模を誇っていたブリハディーシュワラ寺院は、チョーラ朝の権力の象徴であり、ピラミッド形の塔状屋根を特徴とする南方型寺院建築の最高峰でした。
寺院の本堂(ヴィマーナ)頂部には、シカラと呼ばれる半円形の冠石が置かれています。シカラは、人間界と神域の境界を表しており、重さは約80tあります。この巨大なシカラをどのようにして運び上げたのかは、現在でも分かっておらず、ブリハディーシュワラ寺院の謎のひとつとなっています。
ブリハディーシュワラ寺院の基部には、創始者ラージャラージャ1世の功績や当時の社会情勢を記した碑文が刻まれています。碑文には、当時のタンジャーヴールの人々の生活や寺院が金融業を行っていたことなどが書かれており、当時の様子を知る貴重な資料となっています。
ナンディ堂
寺院内には、シヴァ神の忠実な供であるナンディのために捧げられたナンディ堂があります。堂内には、ナンディの像があり、建設当時から現在まで多くの人々が訪れています。
「タンジャーヴールのブリハディーシュワラ寺院」のデータ
国名 | インド |
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世界遺産名 | 大チョーラ朝寺院群 |
名称 | タンジャーヴールのブリハディーシュワラ寺院 |