ボーボリ庭園
(トスカーナ地方のメディチ家の邸宅群と庭園群)
ボーボリ庭園は、2013年イタリアの世界文化遺産として登録された「トスカーナ地方のメディチ家の邸宅群と庭園群」の構成資産のひとつです。
トスカーナ地方のメディチ家の邸宅群と庭園群とは
トスカーナ地方のメディチ家の邸宅群と庭園群は、トスカーナ地方に点在するメディチ家の12のヴィッラ(別荘)と2つの庭園から構成されています。メディチ家は、フィレンツェの政治と経済を牽引した貴族で、ルネサンス文化の発展の功労者でもあります。現在の華やかなフィレンツェの街、人々を魅了してやまない芸術・文化もメディチ家なくしてはありえなかったかもしれません。
ボーボリ庭園とは
ボーボリ庭園は、1982年に世界遺産に登録された「フィレンツェ歴史地区」の構成資産のひとつピッティ宮殿裏手に広がる庭園です。庭園は、トスカーナ大公コジモ・ディ・メディチ1世の妃エレオノーラ・ディ・トレドの命により、1550年に造営されたもので、設計はニッコロ・ベリーコリ(トリボロ)が手がけました。
ボーボリ庭園は、自然と共生する宮殿建築の先駆けでもありました。それまでの概念とは異なった庭園は、イタリア庭園のモデルとなり、更にはヨーロッパの宮廷での造園・造営のモデルにもなりました。
庭園内
広大な敷地を有するボーボリ庭園には、円形劇場やネプチューンの噴水、意匠を凝らしたブオンタレンティの洞窟、アンナレーナの洞窟などが点在しており、野外美術館のようになっています。
ボーボリ庭園は、メディチ家の繁栄とルネサンス芸術を体感できる観光地です。庭園の周囲には、ドゥオモやヴェッキオ橋などもあり、世界遺産と堪能できる場所となっています。
「ボーボリ庭園」のデータ
国名 | イタリア |
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世界遺産名 | トスカーナ地方のメディチ家の邸宅群と庭園群 |
名称 | ボーボリ庭園 |