スネフェル王の屈折ピラミッド
メンフィスとその墓地遺跡 – ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯

スネフェル王の屈折ピラミッドはエジプトのダハシュールにあり、「メンフィスとその墓地遺跡」のひとつとして世界遺産に登録されました。同じくスネフェル王が建てた赤いピラミッドも近くにあります。

スネフェル王の屈折ピラミッドとは?

【世界遺産】スネフェル王の屈折ピラミッド | メンフィスとその墓地遺跡屈折ピラミッドは、その独特な外観が特徴です。高さは105m、底辺は189mですが、傾斜が途中で変わっており、上部は43度、下部は54度となっています。そのため、屈折ピラミッドと呼ばれているのです。

なぜ傾斜が変化しているのか?

傾斜が変化している理由には諸説あり、

①勾配が急すぎて危険であるため変更した
②工事中に王が病に倒れたため、急いで完成しようと高さを低くした

などと言われています。

一方、これが完成形であり、傾斜の違いは上エジプトと下エジプトの統一を意味しているという説もあります。上下エジプトとは地域名ですが、王朝が上下に分かれて立てられ、勢力争いをすることもありました。上エジプトはカイロ南部からアスワン周辺のナイル川流域で、下エジプトはカイロ南部からアレクサンドリア付近のデルタ地帯を指します。

スネフェル王はクフ王の父にあたります。共に世界遺産となった赤いピラミッドのほか、崩れピラミッドなど多くのピラミッドを建造しました。治世についてはほぼ不明ですが、彼の後の王たちが巨大なピラミッドをいくつも建造していることから、政治的には安定していたのではないかと推測されています。

 

一見すると奇妙な形のピラミッドですが、これもまたピラミッドの歴史のひとつです。なぜこんな形になったのか、考え始めるときりがありませんね。

2015年10月25日、エジプト考古省はこの屈折ピラミッドなどの構造上の謎を解明するたプロジェクトを開始すると明らかにしました。ピラミッドを傷つけることなく、内部の究明が進むと期待されています。

ギャラリー

「スネフェル王の屈折ピラミッド」のデータ

   
国名 エジプト
世界遺産名メンフィスとその墓地遺跡 – ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯
名称スネフェル王の屈折ピラミッド

 

タイトルとURLをコピーする

 

感想・コメント

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です