サンタ・キァーラ修道院
アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群

イタリアのアッシジにあるサンタ・キァーラ修道院は、聖フランチェスコの精神に従った女性キァーラ(クララ)のグループが建てた女子修道院で、1257年に完成しました。

女子修道士キァーラの生涯

キァーラは、1194年、アッシジでサッソ=ロッソ伯ファヴォリーノの娘として生まれ、1210年、アッシジの路上でフランチェスコの説教を耳にし、心を動かされます。1212年、両親が自分を裕福な男に嫁がせようとしていることを知った彼女は家を飛び出し、フランチェスコの指導を仰いで修道生活に入ります。「清貧、貞節、従順」という誓いを受け入れ、彼が神の声を聞いたとされるサン・ダミアーノ教会で修道女としての生活を始めました。

キァーラはフランチェスコに帰依した者たちの最初のひとりとされています。彼女はその後、フランチェスコ会の女子修道会キァーラ(クララ)会を創設します。母オルトラーナも後にこの修道会に入りました。

彼女は精神的な父と仰ぐフランチェスコの助けと励ましを受け、時々「もうひとりのフランチェスコ」と呼ばれるほどでした。1226年、フランチェスコが亡くなる際は、病に伏した彼の世話をしました。

サンタ・キアーラ聖堂の建設

1253年に彼女が亡くなると、彼女を奉るサンタ・キアーラ聖堂の建設が始められました。アッシジの町にも多く使われている白とばら色の大理石を縞模様に積み重ね、中央にバラ窓と入口がひとつずつあるだけのシンプルな教会です。教会の広場の中央には噴水があり、テラス状になった広場からはアッシジの町を一望できます。聖堂の地下にはキァーラの遺骸を収めた部屋があり、彼女の毛髪や彼女のつくった服なども展示されています。

ギャラリー

「サンタ・キァーラ修道院」のデータ

   
国名 イタリア
世界遺産名アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群
名称サンタ・キァーラ修道院

 

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