バルバカン
(ワルシャワ歴史地区)
ポーランドの首都ワルシャワ。そのワルシャワ歴史地区内の旧市街と新市街の間にあるレンガ造りの砦が、バルバカンです。
バルバカンとは
バルバカンは、16世紀中頃、旧市街を囲む市壁を強化するために建設されました。旧市街を囲む市壁に付随しているバルバカンは、バロック様式の砦で、馬蹄形をしています。馬蹄形の砦は大変珍しく、ヨーロッパでもワルシャワのバルバカンを含め、3つしか現存していないそうです。
ポーランドの歴史
ポーランドは、西ヨーロッパとロシアに挟まれた場所に位置し、16世紀後半以降、近隣諸国より侵略を受けてきた歴史があります。18世紀後半には、一度ポーランドという国自体が消滅したこともありましたが、20世紀初頭に再建。しかし、第二次世界大戦が勃発し、ナチス・ドイツにより占領され、街はナチスによって完全に破壊されてしまいます。
大戦後、ポーランド国民は、ワルシャワの復興を望み、そして、「壁のひび1本まで忠実に」復元しようと立ち上がります。戦火を逃れたワルシャワの街並みを描いた風景画を元に、街道や聖堂、宮殿を再建し、かつての美しい街並みを取り戻します。
現在、私たちが目にしているバルバカンも、第二次世界大戦後にポーランド国民の手によって再建されたものの一つです。
「バルバカン」のデータ
国名 | ポーランド |
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世界遺産名 | ワルシャワ歴史地区 |
名称 | バルバカン |