バンフ国立公園



 

カナダの世界遺産「カナディアン・ロッキー山脈自然公園群」に含まれるバンフ国立公園。カナディアンロッキーの表玄関であるこのバンフ国立公園には、現在年間400万人もの観光客が訪れます。しかし、この公園の歴史は、まったくの偶然から始まりました。

バンフ国立公園の歴史

1881年、誕生して間もないカナダ連邦政府は、国家建設の要ともいえる大陸横断鉄道の建設に着手しました。建設にあたり、最も難所とされたのがカナディアン・ロッキー越えでした。

近代的な機材も動力もない当時、そそり立つ岩山に囲まれた高地に鉄道のレールを敷くな ど、狂気の沙汰でしたが、それでも鉄道ル ートの探索が必死に行われ、その途次の1883年、バンフのサルファー山の洞窟内で偶然に温泉が発見されたのです。

このため、1885年にバンフは保護区に指定され、1887年にはカナダで初めての国立公園となりました。

温泉の発見と鉄道ルートの完成により、カナディアン・ロッキーは、未開の土地から観光地へと大きな変貌を遂げることになりました。当時、地元では、「この美しい景観を輸出できないなら、観光客を輸入しよう」と叫ばれ、その言葉どおり、現在バンフ国立公園はカナダが誇る世界有数の景勝地であるとともに、一大リゾートとなったのです。

カナディアン・ロ ッキーの宝石「ルイーズ湖」

カナディアンロッキー カナダの世界遺産バンフ国立公園で一番の見どころは「カナディアン・ロ ッキーの宝石」と呼ばれるルイーズ湖です。

ルイーズ湖ができるまで

積雪が解けずに堆積し続けると、氷に変わり、年月とともに氷は厚みを増し、やがて自重で山の斜面を下り始めます。この氷の移動が氷河と呼ばれるものです。

氷河はその過程で山や渓谷を削る浸食作用を及ぼします。 6000万年前、造山活動による隆起で形成されたカナディアン・ロッキーの山々は、100万年前の氷期に氷河に覆われました。

それ以来、氷河の浸食を受け続け、現在の姿になったのです。氷河が深く浸食し、後退した場所には、窪地ができます。その窪地に、氷河から解け出した水が流れ込んで溜まると、湖が生まれます。

これが氷河湖です。氷河が運んだ、氷河岩粉と呼ばれる細かい粒子が青緑色以外の光を吸収してしまうため、その水面は鮮やかなエメラルド色に輝きます。多くの氷河湖が点在するカナディアン・ロッキーのなかでも、随一の美しさを誇り、「カナディアン・ロ ッキーの宝石」と称えられるのが、このルイーズ湖です。

先住民たちに「小さな魚たちの湖」と呼ばれていたこの湖が、初めて先住民以外の人間に発見されたのは1882年のこと。

当初は「エメラルド湖 」と呼ばれましたが、2年後、ヴィクトリア女王の娘であり、カナダ総督ローン侯爵の妻でもあるルイーズ王女にちなんで、「ルイーズ湖」と改められました。

カナダ建国に際して、多大な功労のあったローン侯爵への感謝の意味を込めて、カナダ政府は、美しい湖にその妻の名前をつけたのです。

カナダの世界遺産 カナディアン・ロッキー山脈自然公園群

 

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