アビラの城壁



11世紀にイスラム教徒から町を奪還したアルフォンソ6世の娘婿ラモン・デ・ボゴーニャ伯爵が、敵の反撃に備えて1090年から9年の年月をかけて築いた城壁です。2,000~3,000人を動員して作られ、建設当時はヨーロッパ最大規模を誇っていました。全長2.5km、幅約3m、高さ平均で12mあり、88の見張り塔がほぼ20m間隔で配置されています。茶色の花崗岩を積み上げて作られ、陽の光を受けてピンクがかったり、クリーム色に輝いたり変化を見ることができます。

城壁の中には9つの門があり、中でも南側のアルカサルと北側のサン・ビセンテ門は見応えがあります。城壁内に入るにはこの2つの門がおすすめです。現存する中世の城壁の中でもこれほど保存状態がよい城壁はないといわれています。城壁の北と東側は有料ですが、城壁の上を歩くこともできます。ここからの眺望は絶景でアビラ市街をじっくり見学するのに最適です。

また城壁の道沿いを歩きよく見ると、所々へこんだ石が見られます。この石はローマ時代のネクロポリスや西ゴート時代の古い城壁や墓地の残骸を再利用したものです。グレドス山脈の高原地帯に位置する城壁は、岩山の頂の上に作られ、岩がむき出しになりその上に作られているという自然との融合も見ることもできます。

 アルカサル門

旧市街地の南東に位置する高さ20mの石門であるアルカサル門。人通りの多いグランデ広場に面し、二つの円柱と大きなアーチから成る門で、カソリック両王(フェルナンド2世とイサベル1世)の紋章が施されています。この門の重厚で迫力ある姿には圧倒させられます。アルカサルという名前からもイスラム教徒の影響があったことが伺える。

城壁の内側にある、カルボ・ソテーロ広場に料金所がありここから城壁に上がることができます。門の上部からは保存状態のよい城壁の様子も見ることができ、ここから見る南側の景色が一番の絶景といわれています。

サン・ビセンテ門

photo credit: City Gate 1 via photopin (license)

photo credit: City Gate 1 via photopin (license)

9つの門の中でも東の城門とよばれ、一番重厚感があるとされる代表的な門です。鉄柵や鉄格子を通す隙間や煮え湯を流す穴などがあり、戦いに備えて作られた城壁だということを改めて感じます。門のすぐ前には13世紀に完成したロマネスク様式のサン・ビセンテ教会が建っている。門をくぐると狭い石畳となり、中世の街並みが広がります。

近くにはバス停やツーリスト・インフォメーション・オフィスがあり、ここから散策を始めるのに最もふさわしい場所といわれています。インフォメーションの近くから城壁へあがることができます。

幻想的なライトアップ

夜になると町中がライトアップされ、城壁ももちろんライトで照らされます。とても幻想的で美しい城壁の姿は勇壮に映し出されている。ライトの光を浴びると独特の輝きを放ちとても美しく見る価値ありです。華やかさこそありませんが、12世紀の姿がそのまま残る城壁を見ると中世へタイムスリップした気分を味わえます。

まとめ

旧市街全体を囲んで作られた重厚な城壁は、「城塞都市」アビラの象徴といえるのではないでしょうか。ヨーロッパ各地で城壁を見ますがこれほど素晴らしい城壁は他にない様に思われます。城壁全体を見たいと思われた方は、タクシーなどで展望台のクアトロ・ポステスを目指されることをおすすめする。城下を眺めているとゆっくりとすぎる時間は心地よく、中世が目の前に蘇ってくるようです。

スペインの世界遺産 アビラ旧市街と市壁外の教会群

 

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