photo credit: Avebury via photopin (license)

エーヴベリーと関連する記念建造物群



ストーンヘンジより真北27kmにあるエーヴベリーの巨石遺跡群。ストーンヘンジより1000年ほど新しく紀元前3000年ごろに作られたものと推測されています。同じくサークル状の巨大な環状列石の遺跡で、先史時代の文明を語る貴重なものとされています。

エーヴベリーヘンジとは?

エーヴベリーヘンジは、前期青銅期時代の遺跡としてはヨーロッパ最大でその建造目的については解明されていません。ストーンヘンジとは異なり、加工されていない巨石が村を取り囲む壮観な景色はとても神秘的です。また石柱をはじめ保存状態のよいストーン・サークルは見る人々を魅了しています。

エーヴベリーヘンジの特徴

 

エーヴベリーと関連する記念建造物群|ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群紀元前2600年ごろに築かれた巨大なストーン・サークルは、周囲が1.1kmもあり、最大で60tのサーセン石が使われています。その後1000年もの間、使われていたようです。

また、遺跡の周辺はサーセン石の産地で、かつては新石器時代の遺跡が集中し巨大な複合遺跡となっていました。このヘンジは内部に水路を持ち大きな環状の土手から成る典型的な遺跡です。

大きなストーン・サークルの中心には独立した2つの小さなストーン・サークルがあり、3つのストーン・サークルで成り立っています。

外側のストーン・サークル

外側にあるヨーロッパ最大規模のサークルストーンは99個の石が配されています。直径331.6mあり、大ブリテン島では最大のサークルです。西と南に入口があり、南側の入口にある2つの大きなメンヒルは表面が滑らかになっており、石斧で磨かれたのではといわれています。このサークルからは、長い道路が2本延びています。ここからはヨーロッパ最大の人工塚の「シルベリー・ヒル」や埋葬墓の「ロング・バロウズ」など新石器時代の遺跡を眺めることができます。

カレンダーとしての役割

多くの考古学者は儀式や祭典に使われていたと考えています。また、ストーンヘンジと同じくカレンダーとして使われていたとの説もあります。石の数99個が99月期を表しているものなら、金星の会合周期の5回分に近くカレンダーとして成り立つようです。

内側の小さなストーン・サークル

遺跡の中央部にある2つのストーン・サークルはそれぞれ直径が104mもあり、小さいといえどもストーンヘンジよりも大きなサークルです。

こちらもカレンダーの役割があったと見られています。一つは27個、もう一つは29個と合わせて56個の石が並んでいました。

これは月の二つの周期から成り「朔(新月)望月」が29.53日、「恒(満月)星月」が27.32日と月の満ち欠けの周期が使われていたのではといわれています。

大草原にぽつぽつと並ぶ石の姿は圧巻です。大きい巨石は高さ4.2mあり、小さいものは3.6mと様々で、無造作に置かれているのも面白い遺跡です。昔の人が何のために作ったかいまだ謎に包まれていますが、のどかな雰囲気は心地よくなぜか親近感を感じます。エーヴベリーヘンジは世界遺産だけでなく英国記念保存物にも指定されている貴重な遺跡です。

関連する記念建造物群

photo credit: Avebury via photopin (license)

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北ウィルトシャー州にある、エーヴベリーヘンジを中心とする登録面積が22.5k㎡の先史時代の巨石遺跡群です。エーヴベリーを含めた7つの関連した遺跡をまとめて「エーヴベリーと関連する記念建造物群」としています。

シルベリー・ヒル

エーヴベリーヘンジより南へ約1kmにある、推定紀元前2700年に造られた歴史的な遺物、シルベリー・ヒル。ピラミッドを思わせる人工的に造られた丘で、高さ37mもあり紀元前に作られた丘の中ではヨーロッパで最も高い人工の円錐形丘といわれています。23万㎡の白亜の石を積み上げて造られたことも発見され当時の土木工事の素晴らしさも見受けられます。

日本の円墳に似ている塚で、未だ墳丘墓にある主体部分が見つかっておらず、お墓のような形跡もないことから何の目的で造られたのか全く謎のままです。この辺りではミステリー・サークル(穀物が円形に倒される現象)が発見されることでも知られています。

ウェスト・ケネット・ロング・バロウ

シルベリー・ヒルからA4道を挟んだ緑の丘陵地に建つ遺跡。長さ104mある墳丘墓でどっしりと組まれた巨石群を見ることができます。東端には石室があり紀元前3500年から前2000年の長い期間使われていたと考えられ十数人の人骨が見つかっています。

奥には1つの部屋が両側には各2つずつの部屋が備わっています。また、17世紀にはここの人骨を粉砕して薬を作り使用されたことが判っています。

ケネット・アヴェニューとベッカムトン・アヴェニュー

photo credit: Avebury via photopin (license)

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大きなストーン・サークルの南側の入口から続くケネット・アヴェニューの両側には約100組の対になった石が配されています。紀元前2400年ごろに造られヘンジ最後に造られたものといわれています。

西側にある入口にあるベッカムトン・アヴェニュー。こちらにも対になった石が配されています。

 

この2つのアベニューが聖域であるエーヴベリーとシルバリーヒルそしてウェスト・ケネット・ロング・バロウに並列するように造られているのが意図的であると考えられています。この道を見ると儀式などで人々が行進した様子が浮かんでくるようで壮観です。

他にもザ・サンクチュアリやウィンドミル・ヒルという遺跡もあります。

まとめ

ストーンヘンジと違い観光化されていないので、より神秘性を感じることができます。また、駐車場料のみで見学できるので、割と気軽に訪れることができ巨石に近づき触れることもできるのでおすすめです。静かに古代の遺跡を楽しみたい方にはもってこいのスポットで、周りには羊も戯れるのどかな雰囲気が漂っています。

近くには発掘品を展示したアレキサンダー・ケイラー博物館があります。ここではストーン・サークルの展示が見られます。是非、合わせて訪れてみてください。

イギリスの世界遺産 ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群

 

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