アリー・カプー宮殿
(エスファハーンのイマーム広場)
1979年にイランの世界遺産として登録された「エスファハーンのイマーム広場」の構成資産のひとつが、イマーム広場西側にあるアリー・カプー宮殿です。
アリー・カプー宮殿とは
アリー・カプー宮殿は、15世紀ティムール朝の時代に建てられた宮殿に、その後、アッバース1世が2層の建物を敷設したもので、イラン最古の高層建築です。
アリー・カプーとは、「アリーの扉」という意味で、シーア派が崇敬するアリー(ムハンマドのいとこで第4代カリフ)の遺物を納めた聖堂の扉を、アッバース1世が設けたことに由来しているといわれています。
アリー・カプー宮殿 内部
宮殿内は、歴代王の好みが繁栄されており、鳥や人物画の細密画で埋め尽くされています。アリー・カプー宮殿は、迎賓館の役割も担っており、最上階には、音楽ホールが設けられています。ホールの天井部分には装飾的な穴があり、これは演奏の際に、余分な音を吸収し、より美しい演奏を楽しむに設計されたものです。
宮殿には、バルコニーもあり、イマーム広場を一望することができます。歴代の王達は、眼下に見えるイマーム広場を見ながら、何を思い、感じたのでしょうか?
「アリー・カプー宮殿」のデータ
国名 | イラン |
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世界遺産名 | エスファハーンのイマーム広場 |
名称 | アリー・カプー宮殿 |