アレッポ城
(古代都市アレッポ)
シリアの世界遺産「古代都市アレッポ」の東側、周囲の土地より50mほど高い丘の上に、アレッポ城が建っています。この丘にはかつて神殿があり、街の聖域でした。そこに紀元12世紀、父親のサラディンにアレッポの統治を任されたマリク・アッザーヒルが、十字軍の侵攻に備える城を建設したのです。
周囲2.5kmのアレッポ城には、深さ20m、幅30mの濠がめぐらされ、丘の斜面には石が敷き詰められています。城門には、侵入者を防ぐ熱油落としなどが設けられました。
城内には、それ以前の時代から使用されていたとされる地下牢、アイユーブ朝の宮殿、二つのモスクなどが見られます。十字軍の攻撃に対しては難攻不落といわれたこの城も、13世紀のモンゴル軍やマムルーク朝の攻撃で、たびたび破壊さ れましたが、そのたびに再建され、現在も丘の高みから街を見守っています。
「アレッポ城」のデータ
国名 | シリア |
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世界遺産名 | 古代都市アレッポ |
名称 | アレッポ城 |