チョンゴニの岩絵地域
チョンゴニの岩絵地域はアフリカのマラウイにある世界遺産で、洞窟壁画や居住の痕跡をうかがわせる遺跡などが現存し、チョンゴニ森林保護区の区域内を中心に127の遺跡があります。
狩猟採集民族バトゥワ(ピグミー)族と、農耕民族チュワ族の珍しい岩絵が残っていて、最も古いのは、新石器時代にバトゥワ族が描いたものです。赤い色が使われた幾何学的な図柄で、雨の恵みや豊穣を祈願する意味がこめられているといわれています。チェワ族は鉄器時代後期からこの地域に住んでおり、岩絵の習慣は 20世紀に入るまで続きました。
このチョンゴニ岩石芸術地域は、申請書類の不備等によって審議が延期されていましたが、2006年に世界遺産に登録されました。