ヒロキティア
ヒロキティアは、地中海のキプロス島に残る新石器時代の遺跡です。この遺跡は地中海東部に残る先史時代の遺跡としては、保存状態の良好さと価値の面で特に重要な部類に属しています。1998年に世界遺産に登録されています。
ヒロキティアの重要性の多くは、この遺跡が集落を形成していたということだけではなく、その共同体を守るための城壁を張り巡らせていることで、組織化された機能的社会が存在していたことを窺わせる点に関わっています。
墓地からは、偶像や祭礼用の什器(じゅうき)などの副葬品が出土しています。この遺跡は1934年にキプロスの古物課責任者のポルフィリオス・ディカイオスによって発見されました。