アリカ・イ・パリナコータ州のチンチョーロ文化の集落と人工ミイラ製法

基本情報
名称 アリカ・イ・パリナコータ州のチンチョーロ文化の集落と人工ミイラ製法
チリ
登録区分 世界文化遺産
登録年

2021年

2021年に開催された第44回世界遺産委員会拡大会合において、チリの「アリカ・イ・パリナコータ州のチンチョーロ文化の集落と人工ミイラ製法」が世界文化遺産として登録されました。

チンチョーロ文化の集落と人工ミイラ製法

「アリカ・イ・パリナコータ州のチンチョーロ文化の集落と人工ミイラ製法」は、南米チリの最北部、アタカマ砂漠の沿岸部に残された貴重な遺跡群です。約7,000年以上も昔にこの乾燥した過酷な地に暮らしていた狩猟採集民たちが遺したもので、世界最古の人工ミイラを作った文化として知られています。

この世界遺産は、大きく分けて以下の3つの要素(構成資産)で構成されています。

  • ファルデオ・ノルテ・デル・モロ・デ・アリッカ(アリッカのモロ丘北麓)
    アリッカ市内に位置し、居住跡や大規模な墓地が残る中心的な遺跡です。
  • コロン10
    同じくアリッカ市内にあり、埋蔵された遺構や遺物が良好な状態で保存されている遺跡です。
  • デセンボカドゥーラ・デ・カマロネス(カマロネス川履口)
    アリッカから南へ約100km離れた地方部に位置し、かつての自然環境や生活の跡がそのまま残されています。


チンチョーロの人々は、ほとんど雨が降らない厳しく乾燥した環境に適応しながら、豊富な海の恵みを活かして生活していました。彼らの社会では亡くなった人々を丁寧に祀る独特の文化が発達し、性別や年齢、社会的な立場に関わらず、手厚くミイラ化処理が行われました。遺体を一度解体し、粘土や植物などを用いて精巧に再構築する高度な技術と美意識を持っており、死者がコミュニティの中で大きな役割を果たしていたことを示しています。

こうした乾燥地帯で育まれたミイラ文化は、南米大陸の他の地域にも見られます。たとえば、同じ南米のペルーにある世界遺産ナスカとパルパの地上絵の周辺地域や、インカ帝国の拠点であったクスコ市街など、アンデス山脈や太平洋沿岸の乾燥地域に生きる人々は、古くから遺体をミイラとして保存し、祖先として敬う共通の思想を持っていました。チンチョーロ文化はその最も先駆的な例であり、過酷な自然環境と人間との関わりを解き明かすうえで非常に重要な場所となっています。

「チンチョーロ文化の集落と人工ミイラ製法」の関連情報

https://twitter.com/UNESCO/status/1420011723214426127

この世界遺産のデータ・地図(場所)

名称アリカ・イ・パリナコータ州のチンチョーロ文化の集落と人工ミイラ製法
チリ
登録区分 世界文化遺産
登録年

2021年

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