チロエの教会群
チロエの教会群は、南米チリのチロエ島にある木造の教会堂(聖堂)群です。18世紀から19世紀の間にかけて建設されました。現在では、159棟が現存しています。
イエズス会の教会として建設され、その建築様式は、ゴシック建築やバロック建築などのヨーロッパの様式と地元の様式が混ざり合ったチロエ様式が特色です。カストロ聖堂をはじめとする14の聖堂が、2000年にユネスコの世界遺産に登録されました。
チロエ様式とは、主にチロエ島周辺に見られる独特の建築様式で、島という性質上チリ本土から孤立していることと、島では本土と異なる資材が手に入ることから、典型的なスペインのコロニアル様式とは多くの点で異なった独特の建築様式が生まれました。