チェスキー・クルムロフの歴史地区
チェスキー・クルムロフ歴史地区はチェコの世界遺産で、首都プラハ南方、ヴルタヴァ川沿いにある南ボヘミア州の小都市です。『眠れる森の美女』と呼ばれるぐらい美しく、赤やオレンジの屋根瓦が連なる町並みは中世の姿を色濃く残しています。
チェスキー・クルムロフはまた、「ボヘミアのシエナ」とも呼ばれます。これは、中世の街並みがそのまま残っているというだけではなく、イタリアの古都シエナがフィレンツェにライバル心を燃やしていたように、この町も近隣の町との競争の結果、栄えていったからです。
チェスキー・クルムロフ城
14世紀から16世紀の繁栄の証は、チェスキー・クルムロフ城に見ることが出来ます。中世、歴代の封建貴族たちは、この城を美しく 改築することに財を惜しみませんでした。
13 世紀にゴシック様式で創建され、プラハ城に次いでチェコ第二の規模を誇った城は、後にルネサンス様式に改築され、庭園にはバロック様式の「夏の離宮」が建 てられました。貴族たちは宮殿で舞踏会を開 き、庭園の野外劇場で演劇を楽しんだのでした。