チャタル・ヒュユクの新石器時代遺跡
チャタル・ヒュユクは、アナトリア地方南部、現在のトルコ・コンヤ市の南東数十km、コンヤ平原に広がる小麦畑を見下ろす高台に位置する新石器時代から金石併用時代の遺跡です。
その最下層は、紀元前7500年にさかのぼると考えられ、遺跡の規模や複雑な構造から『世界最古の都市遺跡』と称されることもあります。
チャタル・ヒュユクは、「分岐した丘」の意味となります。新石器時代の文化層は15mに達し、14層の文化層が確認されています。東側は年代的には放射性炭素年代測定で紀元前6850年から同6300年にあたる時期のもので、チャタル・ヒュユクの本体となっています。
西側の遺丘は、チャタル・ヒュユク西遺跡と呼ばれ、径400m、高さ7.5mで規模的には東側に比べて小さく、2期にわたる彩文土器の発達した文化層が確認されています。