カルパティア山脈地域のスロバキア側の木造教会群
カルパティア山脈地域のスロバキア側の木造教会群とは、スロヴァキア東部のカルパティア山脈の、以前は高地ハンガリーとして知られた地域の小さな寒村にある、16~18世紀に建てられた約50棟の木造教会群のことです。このうち2つのカトリック教会、3つのプロテスタント教会、3つのギリシャ正教会の8教会群が、世界遺産に登録されている。
これらはラテン文化とビザンツ文化、またスラブ人の建築様式が融合した宗教建築で、豊かな地方の伝統文化の証でもあります。それぞれの宗教的な慣習に応じて、設計、内部空間、外観において、異なる建築様式がとられています。建設された時代の建築的、芸術的な流行の発展を示すものであり、また教会内部の壁や天井に装飾されている絵画も、価値のあるものとされています。