カルカッソンヌ
歴史的城塞都市カルカソンヌは、フランス南西部の都市カルカソンヌのうち、城壁に囲まれた部分を指す世界文化遺産です。二重に城壁をめぐらせたヨーロッパ最大級の城塞都市で、フランスでは「カルカッソンヌを見ずして死ねぬ」と言われているほどです。その特徴的な二重の城壁は総延長3kmもあります。
2500年に及ぶカルカソンヌの歴史は、建物の各所に刻まれています。紀元前6世紀以降、この一帯にはガリア人が進出し、のちの古代ローマ帝国の都市となりました。
9世紀に入ると封建制初期は、都市と城塞の拡大期なり、王国領の時代にはこの城塞のおかげで戦火にさらされることもなくなり、百年戦争にも耐えました。
しかし、1659年に、現在につながるフランス・スペイン間の国境線を定めたピレネー条約が締結されたことにより、カルカソンヌは、その軍事的・戦略的地位を喪失し、シテは兵器や食糧の貯蔵庫として使われ、第一帝政期にも戦火とは無縁の場所となりました。
世界遺産登録後は、フランス国内ではモンサンミシェルに次ぐ年間来訪者数を誇る一大観光名所となっています。
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