ブルゴーニュ地方のブドウ栽培地域クリマ
ブルゴーニュ地方のブドウ栽培地域クリマは2015年ドイツのボンで開催された第39回世界遺産委員会において新規登録が認められたフランスの世界文化遺産です。
ブルゴーニュ地方のクリマとは、ディジョン南部のコート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌの丘陵地にある、正確に土地区画がほどこされたブドウ栽培地域のことを指します。
世界遺産登録の対象は、ブルゴーニュ地方の2県にまたがる60キロにわたる地域で、市町村連合体の数で5つ(市町村数は140)が指定地域です。クリマの数は、1,247区画にもなります。
このブドウ栽培地域は、ワインの種類だけでなく、地質や日照時間などの自然条件が他の地域と異なっており、人々の営みによって形成されてきた独特の景観を呈しています。ボーヌの街や村落、ブドウ畑や関連する生産施設は、ワイン生産システムの商業的な側面も代表しています。
またディジョンの歴史地区では、ワインに関連する行政的な規制措置等が行われ、クリマの生産・流通システムの形成に貢献しました。この文化的景観は、中世盛期からのブドウ栽培とワイン生産の発展を今に伝える類まれな証拠となるものです。
2016年トルコ・イスタンブルで開催された第40回世界遺産委員会において、英名が「Climats, terroirs of Burgundy」から「The Climats, terroirs of Burgundy」に変更されました。