バジ・ビムの文化的景観
2019年アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、オーストラリア・ビクトリア州の「 バジ・ビムの文化的景観 」が世界文化遺産として登録されました。
ビクトリア南西部「世界で最も美しい海岸線」といわれるグレート・オーシャン・ロード近郊に位置するバジ・ビムは、オーストラリアの先住民Gunditjmara(グンディッジマラ族)の人々によって6,600年前に開発された世界最古の水産養殖地として、ほぼ100平方キロメートルにわたりウナギ漁の仕掛けや堰など複雑なシステムを用いていた歴史があり、そして、遺跡からは一般的に考えられているアボリジニの遊牧生活とは異なり、Mt. Eccles(マウント エクルズ・現在は死火山)の玄武石を利用し、石造りの円形住居を築き定住していたことや養鰻のために川の流れを変えるなどの工事も行っていたことが分かっています。今回、グンディッジマラ族の子孫によって10年以上にわたり伝えられ、文化的景観の価値が認められることとなりました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000016069.html