ブッダガヤの大菩提寺(マハーボーディー寺院)

「ブッダガヤの大菩提寺(マハーボーディー寺院)」は、インドのブッダガヤにあり、釈迦が悟りを開いた場所として知られています。仏教の4大聖地のひとつに数えられ(他3つはネパールのルンビニ、インドのサールナート、クシナガル)、世界中から多くの僧侶が訪れます。

2002年、世界遺産に登録されました。

「ブッダガヤの大菩提寺(マハーボーディー寺院)」とは

大菩提寺はマハーボーディー寺院とも呼ばれます。建造と増築に関しては諸説ありますが、3世紀のマウリヤ朝アショーカ王がこの場所に小さな舎を建てたことが始まりと言われています。その後増築されて、7世紀に大寺院の姿となりました。現在あるものは19世紀に建設されたものといわれていますが、それに関しても諸説あります。

ブッダガヤの街には、日本や中国、ネパール、ミャンマー、タイなど多くの国々のスタイルを持った寺があります。そのため、大菩提寺には衣装もお祈りのスタイルも様々な僧侶たちが集っているのを目にすることができます。

「ブッダガヤの大菩提寺(マハーボーディー寺院)」の構造

大菩提寺の主塔は約53mあり、古いレンガで造られています。「五堂形式」という、塔の頂上の四方に小塔を持つ様式です。

内部には金色に輝く釈迦如来像があります。悪魔を退散させる降魔印を結んだ姿で、チベット仏教の影響を受けた黄色い袈裟をまとっています。

菩提樹、金剛宝座

なかなか悟りを開くことができなかった釈迦が、ピッパラ樹の下で座禅を組むと、悟りを得ることができました。これによって、ピッパラ樹は菩提樹と呼ばれるようになりました。

現在の菩提樹は、イスラム教徒による弾圧の際に葬られてしまったオリジナルのものの挿し木を成長させたもので、4代目に当たります。

菩提樹の伸びた枝の下に、金剛宝座があります。しかし、釈迦の時代よりも後のものではないかともいわれています。現在は囲われていて近づくことはできません。

ムチリンダ龍王の池

ブッダガヤを嵐が襲った際、釈迦の体に巻きついて守ったのが、ムチリンダ龍王です。彼に捧げられた池がこのムチリンダ池で、中央に像があります。

 

ブッダガヤには釈迦にまつわる場所がいくつもありますが、彼が瞑想を行っていた菩提樹は、そのフォルムから「トトロの木」と呼ばれています。時間に余裕があれば、確かめてきてください!

ギャラリー

この世界遺産のデータ・地図(場所)

名称ブッダガヤの大菩提寺(マハーボーディー寺院)
インド
登録区分 世界文化遺産
登録年

2002年

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