ビャウォヴィエジャの森
ビャウォヴィエジャの森は、ポーランドとベラルーシの国境にまたがる原生林で、『ヨーロッパに残された最後の原生林』と言われています。
貴重なヨーロッパバイソンの棲息地で、ポーランド側は1979年、ベラルーシ側は1992年に、ユネスコの世界遺産に登録されました。
15世紀初めにポーランド王ヴワディスワフ・ヤギェウォが狩猟を行って以後、数々の君主らの狩猟地としてこの広大な原生林は開発されずに保護されてきました。一方でそこに棲息していた動物たちは密猟の横行もあって数を減らし、いくつかの種は姿を消しています。
1919年、森で最後のヨーロッパバイソンが撃たれ、野生種はいったん絶滅しましたが、その後、動物園で飼育されていたものが人の手で繁殖され、森で再びその姿を見られるようになっています。
1991年12月8日、ベラルーシ側の森の奥にある要人別荘で、ロシア、ウクライナ、ベラルーシの首脳らによる独立国家共同体創設に関する協定が結ばれました。