バット、アル=フトゥム、アル=アインの考古遺跡群
「バット、アル=フトゥム、アル=アインの考古遺跡群」とはオマーンにある世界遺産で、首都マスカット西方、ソハール近郊のバットと、その周辺のアル=フトゥム、アル=アインに点在する古代遺跡群が対象です。
かつてこの地にあったマガン国は、紀元前2500年ごろからアフダル山地で銅の採掘を行い、メソポタミアと交易することで富を得ていたと言われています。
遺跡群の発掘は、銅山とメソポタミアの関係などを解明するために進められていました。マガン国の住居跡などの遺跡が多数点在していますが、多くはほとんど加工の施されていない扁平な石を積み上げたものです。
バットでは、直径約20m、高さ約10mと推定される巨大な塔が5基発掘されましたが、建てられた目的などは、未だ判明していません。