バゲルハットのモスク都市
バゲルハットのモスク都市はバングラデシュにある世界遺産で、建造物が18km2に点在し、遺跡内にはモスクやタダルガー(霊廟)など約50の建造物があります。そのほとんどは、15世紀前半にこの地にやってきたトルコ系の武将ハーン・ジャハーン・アリーとその従者によって建築されました。そのうちサイト・グンバド・モスクはバングラデシュ最大の規模を誇ります。かつて住民が塩害に悩まされていた低湿地は、ハーン・ジャハーン・アリーの手により多くのモスクを擁する宗教都市に生まれ変わりました。
伝説では、360のモスク、360の聖廟、360の池をつくったと言われています。現在では、ここでしか見ることができないハーン・ジャハーン様式と呼ばれるモスクや聖廟など約50の建築物が残されています。中でも有名なのが、60のドームを持つモスクという意味の『サイト・グンバド・モスク』で、実際に60の小ドームと大ドームが低い屋根の上に並んでいます。