オーストラリアの哺乳類化石地域
オーストラリアにある19の世界遺産のうち、他の絶景系自然景観と異なり注目されるのが、オーストラリアの哺乳類化石地域です。北東に位置するクイーンズランド州の内陸、リヴァーズバレーと南オーストラリア州のナラコーテがあわせて登録されています。
共に国立公園に指定されるこのエリアには現在も存在するコアラやウォンバットなどの有袋類の祖先であると言われ17万年以上前に絶滅した「フクロライオン」の化石が発見されています。その化石の多くはエリア内に26以上ある洞窟から見つかっており、そのうち数カ所が一般公開されています。
その他肉食カンガルーなどの化石もあわせて見つかっており、独特の進化を遂げたオーストラリアの固有動物たちの足跡をたどることのできる発見となっています。この世界遺産で最も有名なのがマウント・アイザとなっており、マウント・アイザでとれる鉱物とともに化石を発掘できるツアーなども行われています。