大西洋岸森林南東部の保護区群
大西洋岸森林南東部の保護区群はブラジルの大西洋岸の森林のうち、パラナ州からサン・パウロ州にかけての一帯に含まれる25の保護区群の総称です。これとは別にコスタ・ド・デスコブリメントの大西洋岸森林保護区群も世界遺産に登録されています。
現在はその主要部分が47万haにのぼりますが、19世紀以降の南部の人類の発展に伴いその大部分が失われ現在は元あった熱帯雨林の8%のみが残されています。残された豊かな動植物を守る意味あいを込めて、世界遺産登録となりました。
登録される国立公園はパラナ州のスペラグイ国立公園で、そのほかにも州立で保護される公園がサン・パウロ州側に6公園、パラナ州に5公園あります。そのほか、生態系保護拠点に、ジャガー、カワウソ、アリクイなどの絶滅危惧種をはじめとする動植物が豊富に生息しています。