| 名称 | カザン連邦大学天文台 |
|---|---|
| 国 |
ロシア |
| 登録区分 | 世界文化遺産 |
| 登録年 |
カザン連邦大学天文台
2023年に開催延期された第45回世界遺産委員会において、ロシアの「カザン連邦大学天文台」が世界文化遺産として登録されました。
「カザン連邦大学天文台」は、歴史あるカザン市街地の「カザン市天文台(1837年設立)」と、西へ約24km離れた豊かな森林保護区にある「エンゲルハート天文台(1901年完成)」の2つの施設で構成される世界遺産です。
19世紀から20世紀初頭にかけて天体望遠鏡などの光学機器が大きく発展した時期の様子を美しく保存しており、天体の位置を測る「位置天文学」から天体の物理的性質を解明する「天体物理学」へと天文学が進化した歴史的な過程を象徴しています。
当時の半移動式観測機器群が今もほぼ完璧な状態で残されており、特に世界で唯一動作する大型の「ヘリオメーター(太陽や星同士の距離を精密に測るための特殊な望遠鏡)」を保有している点などが高く評価され、2023年に世界遺産へ登録されました。
エンゲルハート天文台の敷地内には、世界有数の規模と最新鋭の投映システムを誇る近代的なプラネタリウムが併設されており、天文学の教育・普及拠点としてロシア国内でも広く知られています。
また、カザン市天文台を擁するカザン連邦大学は、ロシアで2番目に古い歴史をもつ名門大学であり、文豪レオ・トルストイやロシア革命の指導者ウラジーミル・レーニンが若き日に学んだキャンパスとしても有名です。