アルダビールのシャイフ・サフィーアッディーン廟の歴史的建造物
アルダビールのシャイフ・サフィーアッディーン廟の歴史的建造物は、イラン北西部・アルダビール州アルダビールにある、聖なる場所としての建造物群で、世界文化遺産に登録されています。図書館、学校、貯水池、病院、バザールなどがある敷地は、8つの門で外界と繋がり、それぞれに7つの階段がつけられています。
8つの門は、宗教的生活を送る上での8つの心構えを示すものとされます。地名のアルダビールもゾロアスター教にゆかりの「神聖な場所」の意味を持つ言葉です。それらの建造物の中でもひときわ目立つのは、「シャイフ・サフィー・アッディーン廟」です。
シャイフ・サフィー・アッディーンは、サファビー朝の前身となったサファビー教団の始祖です。廟の内部は、八角形の立体的な構造になり、金で装飾され、とても立派な作りです。約51kgもの金が使用されています。壁一面が透かし細工を施され、豪華絢爛な内装です。
隣接して、シャー・イスマイール1世の廟がありますが、ここには、代々王家一族が葬られています。また、その向い側にある「陶器の館」と呼ばれている博物館も必見です。中国の皇帝から贈られた立派な陶磁器が多数ありました。