アランフエスの文化的景観はスペイン中央のマドリード州南部に位置する都市、アランフエスにある、スペイン王室の宮殿や庭園などの歴史的建造物からなる世界遺産です。タホ川に沿って広がりハラマ川との合流点があるアランフエスは、首都マドリードとも近く、古くからの文化・経済の要衝都市。
アランフエス王宮
16世紀にフェリペ2世の命で建設がはじめられたアランフエスの王宮は、約200年後のフェルナンド6世の治世に完成し、その豪奢な宮殿は、スペイン王室の豊かさと権威を広くヨーロッパ世界に知らしめました。王宮からタホ川に沿って広がる庭園は、自然豊かな森や庭から構成され、多くの泉や像で飾られている美しいもの。
アランフエスの王宮庭園

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アランフエス王宮には、正面に「パルテレ庭園」、北側に「島の庭園」、東に「王子の庭園」があります。タホ川に沿って美しい景観が広がり、3つの緑豊かなヨーロッパ式の庭園は新古典様式の王宮と共に、「アランフエスの文化的景観」最大の見どころとなっています。