2017年ポーランド・クラクフで開催された第41回世界遺産委員会においてアフロディシアスが、トルコの世界文化遺産として登録されました。トルコにとって、17番目の世界遺産です。
アフロディシアス
アフロディシアスは、トルコ西部カラジャスにあります。ゼウスの娘であり、愛と美を司る女神アフロディーテに由来する都市で、紀元前2世紀から6世紀まで栄えた古代ギリシャ・ローマ時代において最も壮大な都市のひとつといわれています。
アフロディシアス近隣には、大理石の採石場がありました。そのため、街には多くの彫刻やレリーフがあり、芸術文化が栄えました。また、街にはアフロディーテを祀る神殿や浴場、そして、約30,000人を収容することができる競技場(ほぼ完璧な状態で残っています!)などが建設され、長く栄華を誇っていました。
長く栄華を誇っていたアフロディアシスでしたが、キリスト教が盛んな時代になると、アフロディーテを祀る神殿は教会へと姿を変え、街もスタウロポリスという名に改められました。そして、十二世紀にセルジュークトルコの侵略によって、アフロディシアスは衰退していきました。
アフロディシアスからは多くの遺跡が発掘されています。その多くは、博物館に展示されていますので、アフロディシアスだけでなく博物館にも足を延ばすと、よりアフロディシアスの魅力を知ることができます。
アフロディーテを祀る神殿とその遺跡が世界遺産に登録されたことは感慨深い