| 名称 | アンティコスティ |
|---|---|
| 国 |
カナダ |
| 登録区分 | 世界自然遺産 |
| 登録年 |
アンティコスティ
2023年に開催延期された第45回世界遺産委員会において、カナダの「アンティコスティ」が世界自然遺産として登録されました。
セントローレンス湾に浮かぶケベック州最大の島に位置する世界遺産で、約4億4700万〜4億3700万年前(古生代オルドビス紀末からシルル紀初頭)の地球上で起きた最初の生き物の大量絶滅に関する地層と化石が、世界で最も厚く完璧な状態で残されている場所として高く評価されました。
この島は太古の化石だけでなく、19世紀末にフランスの「チョコレート王」として知られる実業家アンリ・ムニエが島丸ごとを買い取り、個人の猟場に仕立て上げたという独特な歴史を持っています。彼が狩猟目的で放ち繁殖したオジロジカは、天敵がいない環境で今や数万頭以上に増え、島民の数を圧倒的に上回る「シカの島」として世界中のハンターやネイチャー観光客に知られています。また、沿岸部は険しい岩礁が多いため昔から数多くの船が座礁しており、「セントローレンス湾の墓場」という異名を持つ伝説的な島でもあります。