「安徽南部の古村落 – 西逓・宏村」は中国安徽省にある、西逓(せいてい)村と宏村(こうそん)からなる世界遺産です。
安徽南部の古村落(西逓村)
西逓村は、11世紀、宋朝の元祐年間にある河川の西岸にできた安徽省南部黟県にある村です。この村を支えていたのは胡氏です。10世紀、唐の昭宗の子が変乱から逃れてこの地に隠れ住み、胡姓を称しました。胡氏は1465年に商売を始めて成功し、土木、建築、修祠、道路整備、架橋などを行いました。
安徽南部の古村落(宏村)
18世紀から19世紀にかけて、西遞の繁栄は頂点を極め、600もの豪邸が作られました。宏村も同じく安徽省南部黟県にある村で、11世紀、北宋時代の政和3年(1113年)に汪氏一族により、集落が結成されました。明清代の歴史建築が数多く残る村落で、家々をめぐる水路が完全な姿で残っており、「牛」の形に例えられる村の配置は徽州の村落の典型的な代表例となっています。