アンジャル
アンジャルは、レバノンの東部、ベカー高原にあるレバノン唯一の城塞都市遺跡です。アンジャルは、ベイルートの東、約50km、レバノン山脈の麓にあります。1984年に世界遺産に登録されました。
ウマイヤ朝のワリード1世の命により、8世紀に建設されたと言われています。ダマスカスとベイルートの中継地点に位置して古くから繁栄し、イスラムの権力者達の保養用の宮殿、モスク、公共浴場などの跡が残る遺跡となっています。
ワリードは長方形の敷地を城壁で囲み、東西南北を貫く十字の大通りを築き、城壁の東西南北に門を置きました。十字の道によって、街は4区画に分けられ、南東区画は宮殿とモスク、南西区画は居住区、北東には第宮殿、北西には公衆浴場といった形で街が築かれました。