アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器洞窟美術

アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器洞窟美術

当初、アルタミラ洞窟のみが世界遺産に登録されていましたが、後になって、「スペイン北部の旧石器洞窟美術」として17箇所が新たに追加登録され、「アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器洞窟美術」となりました。

アルタミラ洞窟

アルタミラ洞窟の「大広間」に描かれた多くの動物たちの壁画は、特に有名です。残念ながら、現在は劣化が進んでしまい、保存のため一般公開は行われていません。

アルタミラ洞窟は、スペイン北部のサンティリャーナ・デル・マールという村の近くに位置しています。1879年に発見されたこの洞窟の壁画は、後の調査で旧石器時代のものだと確認されています。

これらの壁画は、高度な技術が使われており、壁の凹凸を活かした立体感が特徴です。そのため、バチカンシスティーナ礼拝堂になぞらえて「旧石器時代のシスティーナ礼拝堂」とも呼ばれています。

洞窟の内部には、牛やイノシシ、馬、トナカイなどの動物たちが描かれており、壁画は長さ18メートル、幅9メートルの岩肌に広がっています。これらの壁画は、約1万8500年前のものと、約1万6500年~1万4000年前のものが含まれています。

約1万3000年前に落石で洞窟の入口がふさがれたことで、壁画は良い状態のまま保存されてきました。1879年にサワトゥオラ侯爵とその娘マリアによって発見され、侯爵はこれを旧石器時代のものだと発表しましたが、当時は認められませんでした。しかし、1900年代に入ってからの調査で、それが旧石器時代のものであることが正式に確認されました。

現在、壁画は外気に触れて劣化してしまい、一般には公開されていませんが、近くのアルタミラ博物館やマドリードの国立考古学博物館でレプリカを見ることができます。ぜひ訪れてみてください!

この世界遺産のデータ・地図(場所)

名称アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器洞窟美術
スペイン
登録区分 世界文化遺産
登録年

1985年

キーワード

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  1. ヲタクな中1歴女 より:

    ちなみに、アルタミラ洞窟のレプリカは日本でも見ることかできて、三重県にある志摩スペイン村・パルケエスパーニャ内のハビエル城博物館で見ることができます!

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